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ったが、“ICAOの基準値として何が適正であるか”ということについて、WG−C及びC&D合同会議でも結論を見出すことができなかった。
・CCIに加え、ディジタル/ディジタル及びディジタル/アナログ間の隣接チャネル干渉(ACI)基準値も話題となり、D8PSK変調方式の見直しを含めて周波数計画問題を明確にするために、WG−Bを復活させることとした。
3.1.2.1.9 WG−Dの討議内容
WG−D会議は、lATAのMr.Kors van den Boogaardを議長として行われた。
3.1.2.1.9.1 議事項目1(WG−Dの計画)1998年に予定されるAMCP/5までに作成すべき報告書の目次案について討議を行った。(目次案を別紙5に示す。)
また、今後の作業計画(別紙6に示す)を作成した。
3.1.2.1.9.2 議事項目2(SARPs等の開発状況)
3.1.2.1.9.1.2.1 英国におけるVDLモード3の実験結果
英国においてVDLモード3の飛行実験が行われ、受信信号強度、ビットエラーレートの状況FECの有効性に対して暫定的な評価が行われた。この結果、テストに使用した機器のパラメータは、運用環境下での変化に対応する可能性を有することが明らかとなった。
3.1.2.1.9.2.2 同一チャネル干渉特性
米国でのVDLモード3無線機による同一チャネル干渉特性の測定結果が報告され、将来17dB台での運用が可能となるか否かWG−Bで検討することとなった。
3.1.2.1.9.2.3 ボコーダ
現在2つのボコーダが、ATC運用下での音声品質と利用可能性を確認するためテストされている。現在までの中間結果ではいずれのボコーダも同等の結果を示している。
会議の席上タンデム接続などの厳しい条件で収録されたテープを聴き、音声の品質としては十分に満足出来るものであることが確認された。
3.1.2.1.9.2.4 VDLモード3SARPs
モード3の飛行実験及びシュミレーション結果から18項目の変更が提案され、今後B.Ecksteinを議長とする構成管理サブグループ(CMS)を設立し、管理を行っていくこととなった。
3.1.2.1.9.2.5 VDLモード4SARPs
VDLモード4SARPsについてはまだ検討すべき項目が多く残っており、SARPsに基づく評価を開発するには不十分であるとの結論となった。このためSARPsのドラフティング・グループを設立した。
3.1.2.1.9.2.6 航法と監視のためのデータリンク方式の比較
監視のためのデータリンク候補としてSSRモードS拡張スキッタ方式によるADS−Bの紹介があった。ADS−Bは、自分の航空機位置をモードS拡張スキッタ方式により放送することにより、

 

 

 

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